戦国新報
 
 
平成14年 前期
【 H14.6.2
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努力する「歩」はやがて「金」になる
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 久しぶりにある社長と顔を合わせて、話しの中で将棋の話になった。この不況の世の中、「歩」が一所懸命がんばらないと、今の時代を乗り切れないという話しになった。
 歌の文句ではないけれど「歩のない将棋は負け将棋、世間歩がなきゃなりたたぬ」…。
 「歩」は一見将棋の中では一番低い身分だ。しかし一所懸命に努力することによってやがては「金」になる。
 戦国の世、秀吉もこの「歩」に徹した男であった。農民の生まれで、しょせん将棋でいえば「歩」のような身分であったが、努力を重ね、それを信長に認められ、やがては信長の側近になるまで成長する。いわゆる「歩」が「金」になったのである。金は王将の横にいる側近中の側近である。
 会社でも、経営者、従業員みんな「歩」で一緒である。この「歩」が、お互いに力を合わせて一所懸命にがんばり努力することで、やがては会社の「金」となり、会社の躍進につながるような気がする。だが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】