戦国新報
 
 
平成14年 前期
【 H14.4.7】
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たまには「ピンチ」に巡り合うことが大事
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 人は「ピンチ」になると大変だと言うし、「チャンス」になるとツキが回ってきたと喜ぶ。しかし、その「チャンス」をものにできなければ、「大ピンチ」になってしまう。その「ピンチ」をうまく切り抜けられると、喜びも倍となり、自分も成長する良い「チャンス」になる。
 戦国の世、信長は今川義元が京に上るため織田領内に攻めてきた。信長は「大ピンチ」である。だがその「ピンチ」が信長にとっては良い「チャンス」になり、桶狭間で義元を倒すことができた。この巡り会いがあったことによって、信長は戦国の大事業を成し遂げたのではないだろうか。
 「ピンチ」が人を成長させるということは、それを切り抜けるために必死に考えることによって、次の「チャンス」を作る大きな要になるからだと思う。信長は桶狭間の戦い、秀吉は中国大返し、家康は関ヶ原の戦い。三人の武将達はそれぞれの「大ピンチ」を大きな「チャンス」に変えることによって、それぞれの夢をかなえることができたと思う。
 今の世の中、不況で「大ピンチ」だが、この「ピンチ」に負けないように社員一同、一枚岩となり一所懸命がんばることによって、良い「チャンス」に巡り合うような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】