戦国新報
 
 
平成13年 後期
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今日も一日笑顔を崩さず
すすむ
 笑って生きても、顔をしかめて生きても、自分の一生である。できれば毎日ニコニコ笑って過ごしたいものだが…。
 辛いこと、悲しいこと、苦しいこともある。だがそれらは始めから自分について回っている訳ではない。生きていくためにはいろいろなことがある。そしていろんな苦労をひとつひとつクリアしてこそ、喜びが数倍となってわいてくるような気がする。これが人生だと思う。
 戦国の世、秀吉は「毎日の仕事の中でいろいろな問題に出会うと、頭も痛くなるし、熱も出てくる。自分の体の調子が悪くなると周りの人達も暗くなってしまう。できれば明るくにこやかに、体のコンディションを整えていかないとだめだ」と言った。また「毎日寝る前に今日一日一番楽しかったことを考え、感謝して休む。朝起きたらにっこり笑って、今日一日この笑顔を崩すまいと自分に約束して、与えられた仕事に一所懸命励むことだ」と部下達に言い聞かせた。
 不況の世の中、嫌なこともあるし、やりきれないこともあると思うが、朝起きたら、今日一日笑顔で、必ず良いことに出会うんだと自分に言い聞かせて、一所懸命努力してがんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】