部下が「実はこんなミスをしてしまった」とか「ミスをしてお客様に迷惑をかけてしまった」とか、自分から進んで早く素直に報告すれば、一緒になってミスをしたことに対して素早く対応できるが、ミスを報告せずに隠そうとして結局隠しきれず、どうしようもなくなってから「実は…」と後から言い出す部下には、対応がなかなか難しい。早く報告してくれれば早急に処置できたものを…。
戦国の世、秀吉は、人を使うコツは人によっていろいろあるが、第一に部下を信頼することが大事だという。人と人との信頼は一朝一夕で得られるものではない。長年の上司と部下との誠実な行いの積み重ねがあってのことだ。これが一度ウソをついたりミスを隠そうとするとせっかくの信頼関係もマイナスになると秀吉は言う。秀吉はゼロからのスタートで人と人との信頼関係で天下を取ったからこそこういう言葉が身にしみてわかるのだと思う。
不況の世の中、小さなミスがお互いの信頼関係を損なうことになりかねないので何事にも身を引き締めてがんばらないといけないような気がするが、なかなかむずかしいことだ。 |
