昨年の12月30日の戦国新報で自信からくるちょっとの油断のことを書きました。何事も自信を持つことは大変良いことではある反面、自信を持ちすぎて他人の話に耳をかそうとしない傾向が多いような気がする。
信長は桶狭間で今川義元との戦いで絶体絶命の危機を乗りこえることによって、大変な自信がつき天下への希望が大きくふくらんだ。自信と誇りを持って連戦連勝と進み、天下取りを目の前にした時、側近中の側近であり信頼していた明智光秀によって本能寺で倒された。これも信長の「自信」から生まれた「油断」である。いくら信頼している部下でも何が起きるかわからない時代、「自信」から生まれた「油断」によってほとんど無防備で簡単に討たれてしまった。疑い深く天才的な信長でも「油断」から危険に対する感覚が抜けていたと思われる。
今の世も戦国時代と同じで、やはり「おごる」ことなく「油断」することなく、常に危機感を持ちながら「物ごとに決して飽きる」ことなく一所懸命がんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
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