戦国新報
 
 
平成13年 後期
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飲み仲間を盛り上げる人
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 一人でしんみりお酒を飲む人と、仲間で賑やかに雰囲気よく飲む人といろいろなお酒の飲み方がある。どちらがいいか悪いかは別として、その人の性格あるいは職業等によっていろんな飲み方があると思う。大勢で賑やかに楽しく明るくお酒を飲む人は戦国武将秀吉型と言う人もいる。
 戦国時代、他の武将達は、秀吉と一緒に飲む時はいつも明るく楽しいと言った。秀吉は酒を飲まなくても、飲み会の中にいるだけで、場が盛り上がり明るく楽しかったようだ。人を楽しませるのが得意な秀吉は、一癖もふた癖もある人間を、うまくまとめていく特技も持っていたし、自分の人徳で人をひきつけたりした。
 戦国時代に秀吉型は少ないと言われるが、子飼いの武将で、トラ退治で有名な加藤清正がいちばん秀吉に似ていたようだ。秀吉は自分に似た性格の清正を大いにかわいがった。秀吉のそんな明るく楽しい性格は誰からも親しまれたし、現代でも庶民に人気があるのがわかるような気がする。
 今の世の中、不況で、テロの問題やら何かと暗いイメージがある。秀吉のように常に笑顔で楽しく毎日、一所懸命がんばっていきたいものだが、簡単なようでなかなかむずかしいことである。
【文:高田 金道】