戦国新報
 
 
平成12年 前期
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情報の出所は自分で確認
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 世間の「情報」と「うわさ」とはかなり違います。他人の言っている事はすべて情報とするのは、場合によっては非常に危険なことになるような気がする。中には意識的に流された「デマ」もあるし「また聞き」の情報をそのまましゃべり過ぎると無能ぶりを披露しているようなもの。裏づけやデータを提示できるくらいの用意はしておいた方がいいような気がする。
 同じ情報でも人によっては解釈が違う。戦国の世、信長と今川義元の「桶狭間の戦い」の場合である。義元は本陣に座って戦場の情報を、ただ報告を聞くだけ状況を判断し信長に勝利を得ようと考えていた。だが信長は、直接戦場へ足を運び、また少数の部下達も動いて情報を集め、こまめに情報を収集していた。その細かい情報を元に一瞬のうちに状況を判断し、奇襲攻撃をしかけ大勝利したのである。
 不況の世の中、あたたかい事務所で電話を掛けて情報収集することも大事だが、自ら足を使って、回って歩いて情報収集するのがもっと大事なような気がするが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】