人は一生に一度どこかで大行動をおこし、決断しなければならない時があると思う。その時の行動に「しり込み」するか、それとも決断して「飛躍」をもたらすか、先のことはわからない。しかし思い切って行動を起こさなければ未来を勝ち取ることはできないような気がする。
戦国の世、信長が越前朝倉方を攻めた時、中立を守るはずの北近江の浅井長政が朝倉と同盟を結び信長の背後から襲いかかった。窮地に陥ったその時、「しんがりの指揮をぜひこの秀吉に申し付けください」と秀吉が名乗り出た。信長は思いがけない申し出に驚き、秀吉の目に死を決した気迫を察し「サル、後は頼むぞ、死ぬなよ」と涙を流して一目散に馬を走らせた。秀吉は自殺にも等しいこの決断と行動にすべてをかけ、「しんがり」を見事に成功させた。
不況の世の中、先がどうなるかわからない時代、「しり込み」して物事を考えているだけではどうにもならない。「決断と行動」を起こし挑戦することで大きなチャンスをつかめるような気がするが、なかなかむずかしい。
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