毎日の仕事には「好調」な時もあれば「不調」な時もある。「好調」な時には向かうところ敵なしとばかり、元気いっぱい張り切っていた人が、ひとたび「不調」の波にのまれると、とたんに元気がなくなり、性格が暗くなり回りの人も近寄りがたくなる。また毎日精一杯がんばってもその効果がなく、「自分はもうダメだ」と思い込み、友人の励ましも届かなくなってしまう。家に帰っても「不調」をわめき、やがて酒におぼれ生活のリズムが乱れ、さらに「不調」へと自分を追い込んでしまう。
秀吉は「不調な時は必ず毎日の生活に表れるから、まず日常の生活を改めるべき。不調だと言って毎日酒を呑んでいては、翌日の仕事に必ず悪影響を与える。すべて悪循環になる不調の時こそ、自分の生活の乱れをなくしていくべきである」と言うのである。
「不調」を「好調」に変えるというのは、言葉では簡単だが、なかなか現実の世界ではむずかしいものがあるような気がする。
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