秀吉は部下の前で「人は十人十色、さまざまな人がいる。同じ事柄が、人によって何通りにもとらえかたがある」と言った。 たとえば手を打つことによって、魚や鳥は逃げるが、飲み屋さんに行けばママさんがお酒を持ってきてくれる。また、神様に願い事をする時も手を打つが、手を打つ形はみんな同じである。
同じ話しを聞いても心打たれ感動する人もあれば、少しも感動しない人もいる。人に親切にされた場合、それをあたりまえのように思い何も感じない人もいれば、ありがたいことだと喜び感動する人もいる。どちらが良いか悪いか別にして「感動」を覚えることのできる人は、心の美しい持ち主である。戦国時代、秀吉ほど感動を表に出す武将はいなかった。
さらに秀吉は「物ごとに感動する純粋さと、真心の失われた人は、心が冷えている人で心にゆとりがない。人が本当に心を打たれるのは、真心のある人の行動である」と言った。
不況の世の中、真心のある営業をすることによって良い道も開けてくるような気がするが、なかなかむずかしい。
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