戦国新報
 
 
平成6年 後期
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感情をストレートに出した方が人に好かれる
秀吉と光秀の会話の違い…
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 秀吉ほど、人と会話するとき相手の長所をほめて、また自分の感情をストレートに出した武将はいないようだ。
 家康も、人を使うのは、長所を取って短所を見ぬふりをする。その人間の長所を伸ばしてやれば、いい人材が育つと言っている。
 秀吉は、主人信長の長所をほめることに心掛け、そして気に入られて成功した。その反面、光秀は、家柄も良いせいもあってか、信長の短所だけを気にして、判断したり物事を進めていたようだ。
 本能寺の変の後も、相手の短所ばかりを気にする光秀には、やがて他の武将達は賛同しなかった。
 使う者、使われる者、ともに相手の長所を見ることが大事なことのように思われる。
【文:高田 金道】