戦国新報
 
 
平成5年 前期
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信玄は、仕事にコンビを組ませることで
頭を悩ました
すすむ
 「人の能力は同じでないし、性格も違う。長所もあれば短所もある。これらをよく混ぜ合わせて、コンビを組ませることが大切である。そうすれば互いに相手のよいところから学び、自分の短所を改めるという切磋琢磨がおこる」
 こう考えた信玄は、無口な者とおしゃべりな者を組ませ、短気な者には気の長い者を組ませ、また口先だけで行動が伴わない者には、行動的な者を組ませた。また、勇ましいばかりで人情をわきまえない者には、人情もろくて臆病なタイプを組ませるようにした。それぞれ組まされた人間は、「なるほど、自分にはこんな欠点があったのだな。あいつにはあんな長所がある」などと互いに人間学を学びあった。
【文:高田 金道】