戦国新報
 
 

平成28年 前期
【 H28.6.19】

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他人と比較する

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 一所懸命にがんばっているように見えるが、なかなか事がうまくいかない。細かいところに気がつくように見えるが、気がつかない。仕事で回って歩いているように見えるが、情報がない。「段取り」が悪いのか工夫が足りないのか仕事がはかどらない。こまめに見えるが気配りが足りない。なぜか…。

 戦国の世、仕事を多く頼まれ集中してどんどん知恵を出して、生き生きと上司のために励んだ秀吉。「段取り」の良さは織田家でピカイチ。愚痴も言わず、目標を定めて、気むずかしい信長のために励んだからこそ、近江の国の長浜城主に抜擢された。

 いつの世も、他人の仕事ぶりの良さを知って、自分を知って、比較してみるべきだ。そうすることで他人の良さもわかって、自分の事もわかると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十八年六月十九日)

【文:高田 金道】