戦国新報
 
 

平成27年 前期
【 H27.6.7】

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言葉のキャッチボール

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 コミュニケーションとは言葉のキャッチボールだという人もいる。「話すこと」「聞くこと」の両者が必要。

 野球に例えれば「ボール」を投げる技術とそれを受ける技術の両者が必要。試合前のピッチング練習でピッチャーが調子よく投げれるように、キャッチャーがピッチャーの投げたボールをミットで「パーン」と心地よい音を出してうまく受け取ることが、ピッチャーの気分を良くさせ調子にのせる…。ようするにキャッチャーの受け方がうまい人は、言葉にすれば聞き方のうまい人である。

 戦国の世、配下の武将達とのコミュニケーションの取り方がうまかったのが官兵衛であった。官兵衛は聞き方がうまいから部下達の望んでいることをよく聞き取り理解をした。すると結果的に会話が盛り上がり部下達に良い印象を与えることができた。そこが官兵衛の聞き上手。

 いつの世もうまくコミュニケーションの取れる人は、相手の話を良く聞き理解をする。取れない人は相手の話を「さえぎって」質問する。そして話しを聞くのを面倒くさがるようだ。だが、なかなかむずかしい。(平成二十七年六月七日)


【文:高田 金道】