戦国新報
 
 

平成27年 前期
【 H27.3.8】

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わかってもらう工夫
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 世の中には理解力のある人もいれば、ない人もいる。思うようにいかないことがあるからといって怒るのは、怒る方が間違っているような気がするが…。「わかってもらう」とキッチリ説明する大切さが大事だと思うが…。

 戦国の世、謙信と信玄は川中島の戦いで五回も勝負がつかなかった宿敵同士だが、塩不足で困っていた信玄に、謙信は「塩を送った」。この話しは有名だが、なぜこんなことをしたのか…。ひょっとしたら、もう戦うのをやめようと「わかってもらう」ための、謙信から信玄へのメッセージだったかもしれない。その後、両者再び戦いはしなかった。謙信は「手取川の戦い」で柴田勝家を破り、信玄は「三方ヶ原も戦い」で家康を破ったが、途中で病気には勝てなかった両者であった。

 いつの世も、自分の思いも大切だが、相手がどう受けとめるか工夫して言う事も大切だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年三月八日)


【文:高田 金道】