戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.7.7】

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フォームを崩さず

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 仕事をしていく過程にも「フォーム」がある。「フォーム」とは、「形式、様式、型、形、姿勢」がある。

 たとえば野球でも、ピッチャーは自分の「フォーム」が崩れるとコントロールが悪くなり、バッターに打ち込まれる。それはゴルフでも同じような気がする。

 戦国の世、私生活でもそれなりの「フォーム」があると秀吉は部下達に言った。この時代、各大名達は自分の子供を立派な跡継ぎにするために、決められた生活様式で傅役(もりやく)を付けて教育した。子供もまた、親に対しての接し方、言葉使いにいつも気を使った。

 しかしその「フォーム」が崩れると、人間関係にヒビが入り、親が自分の子を殺したり、子が親を殺したり、兄弟争いがあったりした時代だった。

 いつの世も、職場生活においても勤務上の「フォーム」があると思う。「フォーム」が崩れると職場のコミュニケーションが悪くなり、なかなか成果が上がらないと思う。「フォーム」を崩さず、「フォーム」を守ってがんばることが大切なような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十五年七月七日)


【文:高田 金道】