戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.7.21】

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確認、報告、連絡、相談
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 わからない点や、不安な点があったら、必ず確かめるか相談すること。

 真珠湾攻撃の時、山本五十六司令長官は「ニイタカヤマノボレ」の暗号でハワイ米軍太平洋艦隊に奇襲攻撃をかけた。そして「トラトラトラ」の攻撃成功の暗号が長官に届いたが、長官は「奇襲攻撃で一番大事なことは相手の航空母艦を壊滅させたかにある。それを確認せよ」と電文を打つよう命じた。しかし参謀達は結果を確認せず「子供の使いでもあるまいし」と大勝したとだけ長官に伝えた。攻撃の結果は軍事施設、戦艦だけであって、航空母艦はそっくり残っていたのである。

その後、米軍は山本五十六長官の日本空母戦法に学び、これからは戦艦の時代から空母戦と制空権の時代だと確信した。もしこの時、しっかりと確認して米軍の空母を壊滅させていれば戦局もかなり変わっていたのかもしれない。

 いつの世も、確認、報告、連絡、相談は何事であっても大事な事であるが、なかなかむずかしい。 

【文:高田 金道】