戦国新報
 
 

平成25年 前期
【 H25.1.13】

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チャンスの時をとらえられるか

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 普段「情報収集」を心がけて行動しているか。もしチャンスだと思った時、すぐに動く事ができるか、できないか。人の性格によってもかなりの違いがあると思うが…。

 戦国の世、信長が天下人になるきっかけは、桶狭間の戦いである。誰の目から見ても二万五千の兵を引き連れてきた義元の有利はあきらか。それを迎え撃つ信長の兵は四千。どうみても今川軍にかなうはずがないと世間の誰もが思った。

 信長は覚悟を決め、多くの密偵を放ち、義元軍にスキがないか偵察させた。すると「義元勝利気分で田楽狭間で昼食中。兵は酒を飲んだり昼寝したりしている」との情報が入ってきた。「今がチャンス」だと思った信長、すぐに動き義元を桶狭間で奇襲攻撃をかけて奇跡的に勝利した。信長の綿密な情報収集がチャンスの「時」をとらえた勝利であった。

 いつの世も、情報収集は大事な事だ。そしてすぐに動く事こそ、チャンスの「時」をとらえることができると思うがなかなかむずかしい。(平成二十五年一月十三日)


【文:高田 金道】