戦国新報
 
 

平成23年 前期
【 H23.3.6】

もどる

根に持たない明るさ

すすむ

 人の立場は時間とともに変わってゆく。かつて上司だった人を部下にする場合もあれば、敵だった者が味方になる場合もある…。
  戦国の世、驚異的なスピードで出世した秀吉は昔の上司を部下にすることが多かった。相手が自分を痛い目に合わせた場合もあったが、その有能さを認めて積極的に部下にしようとさえした。決して根に持たない明るい性格がその出世に大いに役立った。
  秀吉のこの性格が世間に知られるようになると、敵は戦う前に降伏してきたりした。また天下を取れたのも決して根に持たない性格が貢献したと思う。
  いつの世も、ビジネスマンも秀吉の明るさを身に付けた方が良いと思う。それが将来の差につながると思うが、世の中は明るい人もいれば暗い人もいる。根に持たない明るさが人をひきつけると思うのだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】