戦国新報
 
 

平成22年 前期
【 H22.3.14】

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長所を伸ばして短所をかまわぬ
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 明治維新を成立させた志士達は、ほとんど吉田松陰の「松下村塾」から出ている。松陰は門人を門人と思わず常に「一心同体」、友人として扱い教えた。そしてまた門人達の欠点を見ないで、長所だけをみるようにして、心の底から信じきって教えた。
 松陰の教える者、学ぶ者、対等な立場で学び合おうとする純粋な態度が門人達の心を打った。
 いつの世も人材を育成するためには、その人の能力を見抜き、長所を伸ばすか、短所を矯正するか常に頭を悩ませる問題だが、欠点を直すには大変手間と時間がかかると思う。逆に長所を伸ばしてやるのが一番良い方法だと思うが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】