戦国新報
 
 

平成22年 後期
【 H22.11. 28】

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緊張感

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 「火事場の馬鹿力」ということわざがあるが、ここ一番の時、潜在能力を発揮できるかどうか…。ひとえに常に緊張感を持っているかどうかにかかっている。緊張感がなければ奇跡とも思えるような能力も発揮できないし、逆転ホームランもありえないと思うのだが…。
 戦国の世、義元、強力な軍事力を持って京を目指し尾張領内に進軍してきた。信長にとっては絶体絶命のピンチ。いかに切り抜けるか…。火事場の緊張感ではないが、信長は、今川軍は前軍と後軍は強力だが、中軍の義元本体は三百足らずの兵でたいしたことはないと部下からの情報で知り、豪雨の中、奇襲攻撃で桶狭間にて義元を倒し大いに自信をつけた。
 いつの世も、常に緊張感を持ってがんばらないとダメだ。緊張感を持ってこそ、一発逆転の「奇跡」も起きると思うのだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】