戦国新報
 
 
平成20年 前期
【 H20.3.30】
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即行勝負
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 仕事を素早く要領よく終わらせるコツは「気づいたらすぐ行動する」事だと言う人もいる。すぐに計画、すぐに行動、すぐに実行する。この三つは、仕事をするにあたり大事な事だと思うが・・・。
  戦国の世、気づいたらすぐに行動に移す性格の武将は、信長の配下の中で秀吉が一番であった。上司信長は部下の光秀の謀反により本能寺で倒された。この情報を素早く聞いた秀吉は、中国地方の毛利方との戦闘の最中であったがすぐに講和条約を結び、普通なら十日以上もかかる道のりをたった三日で大返しをした。そして見事、山崎の合戦で上司信長の仇とばかりに光秀を打ち破った。世に言う「中国大返し」の早業である。この秀吉の「即行」が天下取りの足がかりとなった。
  いつの世も、今日やる仕事を明日に延ばしたりすると、ややもすると他の人に先を越されてしまう。「遅れた戦に勝利はない」と言うことわざがあるが気づいたらすぐに実行する事で直観力が磨かれ必要なとき、自然と気づくようになると思うが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】