戦国新報
 
 

平成19年 前期
【 H19.2.4】

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慣れとうぬぼれ
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 スポーツの世界で、2、3度勝ち続けているチームでも 「慣れとぬぼれ」 で戦いを軽く見て 「工夫」 しなくなる傾向がある。そのために思わぬ小差で負けることがあるようだ。
戦国の世、信玄は、戦いに勝利しても自慢をしないようにと部下達を戒めている。そしていつも戦いはこれが 「初陣」 だと必死に取り組んでいるから一度も不覚を取ったことがない。何事も 「油断」 すると自分に 「錆」 がつく。武士は寝ても起きても 「油断」 しては 「ダメ」 だ。 「油断」 すると勝ち戦であっても負けてしまうと部下達に吠えた。
 いつの世も、常に今日が初めての仕事だと思って緊張感を持ちなが ら「創意工夫」 をしながら頑張ることによって必ず良い結果が生まれると思う。
だが 「慣れ」 と 「油断」 からくるうぬぼれは大敵であるが、がなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】