戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.2.26】
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失敗を認められるか。
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 上司に期待されて、与えられた仕事を失敗した時、うまく隠してしまう人、恥を忍んで失敗を認めて、なぜ失敗したのかを追求し反省する人といろいろいると思うが、反省する人は、失敗を元に新しいことを見つけることができると思う。隠す人は反省もせず口先だけ上手になり、同じ失敗を繰り返すから、成長が無いような気がする。
 戦国の世、秀吉の出世した原点は、失敗を恐れることなく勇気を持って失敗を素直に認め、多いに反省し、さらに努力を重ねたところにあったようだ。失敗を認めない他の武将達は言い訳を繰り返した。言い訳したからといって次の仕事がうまくいく訳はないと思う。
 素直に認めてこそ反省もするし、努力もして新しいアイデアもわいてくると秀吉は言う。
 いつの世も、期待され与えられた仕事が失敗に終わった時、どんな態度を取るかによって、上司の今後の考え方も大きく変わる。自分の失敗を認めることは勇気が必要だが、言い訳やウソやごまかしをなくして、素直に反省することが、その人の成長につながると思うのだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】