戦国新報
 
 
平成16年 後期
【 H16.9.12】
もどる
できる男とは…
すすむ

 どんな「できる男」でも一日にひとつやふたつは、嫌なことがあると思う。それをうまくこなしてこそ、人に対して柔軟に対応できると思う。
 「できる男」はいろんなことに傷つき、その試練を乗り越えてきたからこそ「ピンチ」を「チャンス」に変える器が大きくなるような気がするが…。
 戦国の世、「できる男」の代表が秀吉である。学歴や家柄はなく、武道もすぐれている訳でもなかったが、不思議に人気があったし、人を不愉快にさせるような愚痴は決して言わなかった。いつも笑顔で、誰に対しても感謝の気持ちを忘れることがなかった。その人柄にひかれて秀吉の周りには、できる商人や武士達が多く集まってきた。秀吉もまたそういう人達から学ぶ点は大いに学び、努力した結果が、出世の原因になったような気がする。
 いつの世も、「できる男」は笑顔が素敵だ。その笑顔には仕事に対する自信があふれている。自信のある人は、見えないところで人並み以上の努力をしていると思う。普段の努力と、どんな立場にいても「初心」を忘れることなく、いつも一所懸命に励むことによって、「できる男」に成長するような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】