戦国新報
 
 
平成14年 前期
【 H14.4.14】
もどる
「サービス」する心のやさしさ
すすむ
 世の中不況で「サービス」という言葉がかなり多く使われている。「サービス」するという言葉によって、仕事のやりとりがきまったり、反対にキャンセルになったりもする。お客様は正直なもので「サービス」のいいところには多く人が集まり「サービス」の悪いところにはあまり人が集まらない。「サービス」にもいろいろある。頭の良い人は頭で「サービス」する。力のある人は力で「サービス」する。技術のある人は技術で「サービス」し、やさしい人はやさしさで「サービス」する。商人は商売で「サービス」する。人それぞれ「サービス」の仕方がいろいろあるような気がする。
 戦国の世、秀吉は笑顔とやさしさで「サービス」に努めた。相手の性格や好み、能力等を調べ、相手の性格に合った「サービス」を心がけ、自分は決しておごることなく、常に謙虚で相手の心の痛みを知りつくして全力投球で「サービス」に努め、相手にも喜ばれたのである。
 いつの世も「サービス」は大事なことだ。この不況を乗り越えるためにも、お互い「サービス」精神を忘れず、自分の持っているもので精いっぱいの「サービス」に努めることが大事なような気がするが、相手あっての自分だから、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】