戦国新報
 
 
平成14年 後期
【 H14.11.24
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「蟻」の情報収集力
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 今の時期になると「蟻」を見ることはほとんどないが、夏の時期には、隙間のない家の中で子供のこぼした砂糖に寄ってくる「蟻」にはびっくりさせられるし、砂糖の甘い匂いを敏感にとらえる「蟻」の情報収集力には驚くばかりである。
 戦国の世、これからの時代は槍や刀が強いだけではだめだ。情報力がないと戦に勝てないと、情報の大切さを知っていたのは信長であった。信長が桶狭間で今川の大軍を破ったのは「情報力」であった。今川義元が桶狭間で勝利を確信して休憩をしているとの「情報」をもとに、信長は奇襲攻撃をかけて、義元を倒したのである。信長はこの時の戦で一番の恩賞を与えたのは、義元の首を取った武将ではなく、義元の行動をこと細かく報告した武将に与えた。信長の情報力が義元の情報力よりも数段勝っていたということではないだろうか。
 今の世の中、相手の情報があれば物事がスムーズに進むが、情報がないことにはどうしようもない。いろいろな人達と交流を深めて「蟻」のように歩き回り、情報に敏感になり、得た情報を有効に活用することが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】